今回は僕がスペインで経験した犯罪についてお話しようと思います。
当時は18歳くらいだったと思うのですが、まさか自分が犯罪に遭うなど思っていませんでした。
10年ほど前の出来事ですが、今でも鮮明に覚えているのでご紹介しようと思いました。
結論としては「初心を忘るべからず」という結果になりましたが、これからスペインに行かれる方の参考に少しでもなれば幸いです。
僕がスペインへ行った経緯
スペインへ行った理由は単純に「FCバルセロナ」というサッカーチームが大好きで、生で試合観戦したいと思ったからです。
というわけで高校3年生の大学進学が決まった12月にひとりでスペインへ行くことにしました。
今考えれば18歳の海外ひとり旅の経験もなく、スペイン語は挨拶レベルのときによく行ったなぁとしみじみ思います。
イタリア乗り継ぎでマドリードへ
飛行機はどの経路で行ったら楽なのかとかは全く考えずネットで見た「アリタリア航空」(イタリアの航空会社)でイタリア経由のマドリード入りという経路で行きました。(多分、当時は最安だった)
イタリアで3時間ほど乗り継ぎ時間がありましたが、イタリア語が全くわからないのでレストランなどには入らず、売店でコーラだけ買って飢えをしのいでいました笑(かわいそうに。。)
そこからマドリードに行くのですが、マドリード観光は問題なく順調に進んだので良かったです。
レアルの本拠地ベルナベウを見たり、買い物したり(当時はH&Mが日本になかったので、安すぎ! とひとりで興奮していたり)と満喫しました。
スリなどの犯罪にもあわなかったし、親切な人もいたけど、マドリードが安全ということではなく、ただ単に運が良かったんだと思います。
マドリードでは日本好きなスペイン人に日本語で話しかけられたりして、友達になったりと「ひとり旅っていいなぁ」と思っていましたが、そんな浮かれた僕の思いを打ち砕いた犯罪者がバルセロナにいました。
バルセロナに到着した初日
マドリードからバルセロナについた初日、僕はFCバルセロナのスタジアムを見学するため歩いて行くことに。
試合の日ではなく、スタジアム見学ツアーに参加するためだけに電車を乗り継いで地図を見ながら向かっていました。(当時はスマホアプリもお粗末だったので、地図は本を見ながら行ってました)
最寄り駅を出てしばらく歩き、スタジアムが500m先くらいに見えてきました。
見知らぬ人に声をかけられる
スタジアムへ歩いていると突然(本当に突然でした)眼の前にアラブ系の男性が一人現れました。
彼は『写真を撮ってくれないか』と英語で言ってきたので
僕は快く「SURE!! 」と言い、撮影してあげることに。(このときは警戒心はなく、ひとり旅の醍醐味でもある現地の人との交流を楽しもうという感覚)
撮影してほしい背景はスタジアムではなく、すぐ近くにある墓地でした。
そこは特に気にも止めず、有名なのかな? と思う程度。
そして撮影した瞬間、警察官の格好をした男性が二人現れ、僕たちのもとにやって来て英語でこう言います。
『ここは撮影禁止の場所だから身分証をだせ』
僕は「え、sorry sorry, ok」と従うことに。
ニセ警察官による持ち物チェック
僕が撮影してあげた男性が先に警察官に持ち物チェックを受けました。
ネタバレを先に言うとこの警察官二人は警察官の格好をした偽物で、撮影してあげた男性もその仲間で「3人グループの犯罪者」でした。
スペインの警察官がどういった格好なのかわかっていなかったので普通に信じてしまった18歳の僕。
その男性はニセ警察官に結構カバンを漁られており、この時点で僕のテンションはだだ下がりで血の気引いていました😨
でもまだ、犯罪に遭っている意識はなく、強制帰国とか嫌だなぁ。。とか思ってました。
次は僕の番だそうです。
先にチェックを受けた男性はすでに解放されていました。
僕だけ人気のない所に連れて行かれる
なぜか僕だけそのまま路地裏に連れて行かれ警察官の一人が僕のバックパックを漁り、もうひとりは僕のパスポートを見ながらめっちゃ話してきます。
連れて行かれて多分1分くらい(体感では10分くらい)のときに現地のオバサマがスペイン語で何か叫びました。
するとその警察官二人は逃げていき、僕のバックパックは地面に落ちていましたが気づいたときにはクレジットカード、銀行のキャッシュカードとその日持参した現金1万円くらい盗られていました。(残りの現金は一応ホテルに置いていました。金庫ではなくポーチの中に。これも普通に危ないです。)
地球の歩き方を持っていってたのですが、ニセ警察官については普通に犯罪情報で本に載っていました笑
「地球の歩き方」の情報なんてどうせ。。と侮っていました。
3万円でやりくり
このときの僕の全財産はたしか3万円くらいで、銀行のキャッシュカードなし、クレジットカードなし。
あと5日間観光しないといけないのに。。
呆然として半泣きの僕でしたが、特にだれも近寄ってくることはなく一人でスタジアムまで無意識に歩いていました。
とにかくクレジットカードを止めないといけないことはわかっていたので、どうやって国際電話したのかは覚えていませんが(多分ローミングで割高な通話料がかかったはず)、日本の親に電話をし、処理してもらうことに。(ちょっと泣いてたかも)
盗まれたクレジットカードで本来はユニフォームやお土産、スタジアム見学ツアーをしようと思っていたのにそれもできませんでした。
運良く試合のチケットはもともと購入してあったので試合は観戦できましたが、残りの5日間は3万円でやりくりする羽目になりました。
美術館に行ったり、ご飯を食べたりは普通にできましたが、思う存分満喫できなかったのは悔しかった思い出。
スペインでの犯罪から学んだこと
- 見知らぬ人を簡単に信用しない
- クレジットカードは予備を持っていく
- Noと言える勇気をもつ
スペイン自体は日本に比べればスリに遭う確率などはかなり高いですが、治安は決して悪くはないと思います。(気おつけていれば)
小さい子供に、知らない人について行ってはいけませんよ、といいますが大人になっても海外では治安の良し悪しに関わらず初心を忘れずにするべきだと痛いほど学びました。
今回僕が犯罪に遭ったのは治安の問題ではなく、僕の不注意からくるものだと思います。
あとは理にかなっていないことは海外でも、言語が通じなくても「No」は「No」なんだということ。
相手を怒らせたくないからとりあえず従うことは絶対にやめたほうが良いです。
とまぁさんざんな初ひとり旅でしたが、事前に情報を仕入れ、準備をして海外にいけばひとり旅も怖くないので皆さんも海外へ行く際は「初心忘るべからず」です!
読んで下さりありがとうございます🙇🏻♂️
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